2005.01.18.Tue / 00:00
宮脇檀氏著「都市の快適住居学」より。現在の日本人は衣食に比べて住についてはあまり
にも教養に乏しく、それが政府の無策とあいまって文化的住環境の整備を遅らせている。
南向きがよいとか、収納が欲しいとか、ソファを置いたダイニングキッチンや対面式キッ
チンがおしゃれとか、無意識に広告メディアの売り文句に踊らされていたわけで、無教養
といわれてもしかたない。また、日本人が南向きの家を好むのはなぜか?それは江戸時代
の農村住宅で明るい南側に庭を配して作業をした、農民的発想に今も縛られているから。
ヨーロッパでは南向きの部屋は家具が日に焼けるので安いそうである。そして日本では南
向き信仰のために、マンションではすべての住戸が南にダイニングを配せるように、羊羹
を輪切りに切ったような画一的な長屋スタイルの住戸が造られてきたのだ。
彼の文章は、ものごとの本質を見抜く洞察力があり、読んでいて気持ちがいい。
No.53 /
建築 /
コメント(-) /
トラックバック(-) /
PAGE TOP△
2005.01.06.Thu / 00:00
故・宮脇檀著「男の生活の愉しみ」より。以前にも氏の著書の紹介をしたが、彼は一般的に
イメージされる建築家(難解な哲学用語を引用して権威を誇示するエライ先生方)と違い、
そこに生活する人間の「住まい方・くらし方」をまず考えて設計する、本質的な視点で建築
を捉えることのできる建築家なのだ、と実感した。この著書の中で、会社人間と化している
男達に、仕事は仕事として重要だけど、生活にはそれより重要なことが他にいくらでもある
よ、と問いかけている。具体的にはお店で美味しい料理を食べること、家の中の道具、例え
ばイスに拘ってみたり旅をすることなど、著者の生活からいろんなヒントを提示してくれて
いる。仕事は生活の一部にすぎない、仕事以外でも自分の本当の生き甲斐を見つけることで
、毎日の生活が明るく楽しいものになると説いている。う〜む、なるほどね。でも、なかな
かそういかないのが日本の男なんだろうけど。
No.59 /
建築 /
コメント(-) /
トラックバック(-) /
PAGE TOP△